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 ■ 5/29日号バックナンバー
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 原画の魅力を再発見

絵本作家ワンダーランド/JR京都駅ビルで6月3日から


 ■絵本作家ワンダーランド


『ちいさいおうち』のバージニア・リー・バートン、「オリビア」シリーズで人気のイアン・ファルコナー、荒井良二、島田ゆか、酒井駒子ら世界中で読まれている絵本作家14人の原画など約170点を紹介する展覧会が6月3日から美術館「えき」KYOTO(ジェイアール京都伊勢丹7階隣接)で開かれる。

 バートンは20世紀のアメリカを代表する女性作家。高層ビルに囲まれてしまった小さな家が、ある人に見いだされて田舎に引っ越し、再び幸せな時間を取り戻す『ちいさいおうち』を生み出した。美しい四季の風景と色彩を失っていく都市の景色の対照が印象的で、半世紀にわたり世界中で読み継がれてきた。

酒井駒子 Picture Book 
(c)Komako Sakai 2006
『バスにのって』で知られる荒井良二は昨年、児童文学のノーベル賞とも言われるリンドグレーン記念文学賞を日本人として初めて受賞した。砂漠の中の停留所で旅人がバスを待つだけの始まりも終わりもない不思議なストーリーのこの本を始め、『森の絵本』などの原画が展示される。
 

サラ・ファネリ Mythological Monsters
(c)Sara Fanelli 2002

  展覧会に合わせて来日するサラ・ファネリは、写真や布など様々な素材を使ったコラージュ作品が魅力の若手作家。遊び心いっぱいの作品は日本初公開となる。

  98年にデビューし、『金曜日の砂糖ちゃん』など愛らしい子どもの姿を繊細なタッチで描いた作品で、瞬く間に女性たちの心をつかんだ酒井駒子。今回、本展のために制作した「Picture Book」は、絵本を開く少女の視線の先に現れた曲芸師を描き、おとぎの国に迷い込んだような感じを与える。

  「本を読む時、人は文字や絵を見つめているけれど、紙と目との間には、ゆらゆらと立ちあがるもう一つの層があるのかもしれない」。そんな思いを表現したという。
  今、絵本を楽しむ大人が増えている。やさしい世界に心が癒やされたり、勇気づけられたり。大人になったからこそ、小さいころには気づかなかったメッセージについて深く考え、自分の人生を重ね、新たな絵本の魅力を再発見できるのかもしれない。

バージニア・リー・バートン『ちいさいおうち』
THE LITTLE HOUSE
(c)Virginia Lee Burton 1942

◇  ◇  ◇
「絵本作家ワンダーランド」は7月2日まで。会期中無休。午前10時〜午後8時。最終日は午後5時閉館。入館は閉館の30分前まで。入館料は高校生以上600円、小中生400円。 その他の出品作家は次の通り。ジョン・バーニンガム、ガブリエル・バンサン、マリー・ホール・エッツ、アンジェラ・バレット、ルーシー・カズンズ、エリック・バトゥー、アンネ・エルボー、出久根育。 問い合わせは同美術館(075・352・1111)


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