「japan蒔絵―宮殿を飾る 東洋の燦めき」
10月18日から 京都国立博物館
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◆ マリー・アントワネットの愛用品など
黄金と漆黒の美
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源氏蒔絵硯箱 ギメ東洋美術館蔵
©Photo RMN‐©Thierry Ollivier |
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フランス革命の中、断頭台の露と消えたルイ16世王妃、マリー・アントワネット(1755〜1793)。洗練されたセンスで培われた東洋趣味もあって、日本から遠く海を渡り、黄金と漆黒が織りなす蒔絵(まきえ)の輝きに心を奪われたという。10月18日に京都国立博物館で開幕する特別展覧会「japan蒔絵―宮殿を飾る 東洋の燦(きら)めき」は、欧州の王侯貴族らの愛用品とともに、彼女の蒔絵コレクション約45点を一堂に集め、悲劇の王妃の暮らしぶりや美意識に思いをはせる。
「彼女の人物像や美へのこだわりも感じることができるはず」。宝塚歌劇団時代にアントワネット役で人気を集めた琵琶奏者の上原まりさんは、出展される遺愛の品々に期待を寄せる。
アントワネットは、「ダイヤより漆器」と言うほどの愛好家だった母、マリア・テレジアの遺言で、小箱など約50点を受け取った。これをきっかけに、蒔絵に夢中になり、その形見を飾るため、ヴェルサイユ宮殿の私室「黄金の間」を改装したという。
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展示作品は、花鳥や山水をあしらった香道具や小箱などが中心。束ねた柴(しば)を立体的に表現した「黒主(くろぬし)蒔絵香合(こうごう)」は、地を薄く盛り、金銀の粉を蒔く技法で鎌や桜を描いてあり、宮殿に農村を再現して楽しんだアントワネットらしい一品だ。「源氏蒔絵硯(すずり)箱」は、「鈴虫」「葵(あおい)」など源氏物語の各帖(じょう)を意味する図柄を、金の板を張り付ける技法などで描いている。
革命で王室の存続が危うくなる中、アントワネットはコレクションを知人の美術商に託し、別の宮殿で保管しようとしたが、自らが処刑され、フランスのルーヴル、ギメ東洋、ヴェルサイユ宮殿の3美術館に分かれて伝わった。「これほど高級な質と量のコレクションはアントワネットならでは。ぜひ楽しんで下さい」と京都国立博物館の永島明子主任研究員は話す。
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〈マリー・アントワネットの肖像〉 ジョセフ・デュクルー ヴェルサイユ宮殿美術館蔵 ©Photo RMN‐©Ge´rard Blot
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黒主蒔絵香合 ギメ東洋美術館蔵 ©Photo RMN‐©Thierry Ollivier
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国宝や重文を含め280点を展示。12月7日まで。月曜休館(祝日の場合は翌火曜日に休館)。一般1400(1200)円、高校・大学生900(700)円、小・中学生400(300)円。( )内は前売り。主要プレイガイドで販売中。
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